復讐のkiss

ホルス国の王宮を目指して

ホルス国は、本当に強かった。

北国で、名だたるホルス国。

軍事力は強大で、イスタは若干押され気味だった。

数も、兵力も、結束力も、

東西南、どの国にも負けなかったイスタ。

北の二国とも、イスタに降伏した。


この強国、ホルスを落とさなければ、

永遠に静寂な平和は訪れない。

「ミラ様、大丈夫ですか?」


私のすぐ傍で、ジュセフが戦いながら聞いてきた。

私は笑顔を作り、

「大丈夫、左翼軍に進軍しよう、ジュセフ。

左翼を崩せれば、右翼もオシリスが崩しやすくなる。

イスタは、ホルスなんかに負けないでしょう?」



私の言葉に、ジュセフは笑顔を見せた。


「もちろんです、ホルスの左翼軍、

今若干押されています。今が進軍の時だと思います」


ジュセフの言葉に頷き、

私たちの軍は前に進んだ。
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