私の彼氏は中国人留学生
若干の不安は残るけど、とにかく今日という日が迎えられたこと。
それだけで胸がいっぱいになる。


昨日までに面倒な国際結婚の手続きや、やるべきことは全てやって。

ちなみに婚姻届には暁明からもらった翡翠の印鑑を初めて使った。
何でもとっておけば役に立つものだね。

そして、私は今までしていた仕事を辞めて、暁明の会社の近くに部屋を借りて、数日前から一緒に暮らし始めた。

すでに入籍は終わっているけど、結婚式を今日迎えてドレス姿の自分を見ると、本当に結婚するんだと今さらながらに実感する。



「美月、今までで一番きれいだよ。
暁明もほめてくれたでしょ?」


「ああ......、暁明ならさっきここにきたけど、すぐに吐き気がするってトイレに駆け込んでいったよ」


「えっ!なにそれ!?ひどい!」


「あ、たぶん私のドレス姿に吐き気がしたわけじゃないよ。
実は昨日ね......」



昨日のことを思い出したら、また怒りが込み上げてきたけど、聞いてよと、かおりに昨日起こったことを話す。
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