キミガスキ

悠太 Side


俺は、三矢 悠太。
凛の事が好きなんだ。

凛の前だと調子が狂う。

俺は臆病者だ。



昨日は、無理矢理夏祭りに誘うのはダメだった。なぁ…凛に俺、嫌われたな

電話だ。しかも、母さんだし。
「もしもし」
「悠太!凛ちゃんが交通事故にあったの!」
その瞬間、俺の頭に何度もこだました。
目の前が真っ白になった。

「悠太!聞いてるの!」
「あ、あ」
「緑病院よ。早く来て!危篤だから!」
は?危篤? 全力で病院まで走った。

はぁはぁ…
「悠太。急いで…」
母さんも涙目だ。凛のお母さんの叫び声が聞こえる。
間に合わなかったんだ。

「あーーーー!凛!」


< 5 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop