始めての恋は、あなたと。

休み時間


教室につくとみんなが挨拶してくれる。

『おはよー、みんな!!』

また、元気な声を出す。

めんどくさい奴だ。

「ねぇねぇ!嘉穂ー!
今日遊べる?」

は?無理無理無理。

『うん♪』

あー疲れる。何しにこいつと
あそばないといけないわけ?


こいつ、断るとめんどうなんだよなぁ

ストーカーしてきやがる。

マジ、やめて欲しい。


「あ!じゃあ街行かない?」


え…?あんな薄暗い方行くの?


『えっ…それはちょっと…』


絶対無理だって!あそこは

なんか、オラオラって感じの人が

なんか、うろうろして

吐き気がたまんない。

「えっグスッ」


めんどくせぇ。

泣くなよ


『泣くな。気持ち悪りぃ。』





しまった…!

「ふぁ…うぅぁあああ…!」


視線が痛い。


「また、ミキ泣かしてる。
ほんっと最低だよねー。」

あーっんもうこいつ
くそめんどい!!

『街はやめてくれない?』


本当に無理だ。

小さい頃から行くのはあんまり
よしなさい。とか


遥にも散々言われてきた。


「わかった…」


そう言ったミキ

私は、見てしまった。


お前目薬もってんじゃねぇかよぉぉ!!



『チッ』

「ん?嘉穂?」


うっぜぇ喋りかけてくんな。クソ女。


『あ''?』



切れてしまったものはしかたがない。


「あ…ぃや…」


ボソボソボソボソ喋ってんじゃねぇよ!


本当こいつイライラするわ!!!!


『ごめん、私少し外の空気吸いたいから
屋上行ってくる。』



そう言って、ミキの話も聞かずに

教室を出た。


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