2016年11月　葉月りゅうさん

ベリーズ文庫とマカロン文庫から同月に発売が決まっている葉月りゅうさんにインタビュー！現代恋愛の『ブラック上司と、極上結婚シミュレーション!?』、ラブファンタジーの『片想いマリアージュ』の誕生秘話を教えてもらいました。

——『ブラック上司と、極上結婚シミュレーション!?』は、“同姓同士の結婚”という斬新な設定の作品ですが、どのようにして生まれた作品でしょうか？

あとがきにも書かせていただいたのですが、この設定は「同姓同士の結婚だった」という話を、ママ友さんから聞いたことから生まれました。同姓同士だと、氏名変更の手続きをしなくていいからラクだよなぁとか、お婿さんにはなりやすいよなぁとか。いろいろと妄想を膨らませていたら、偽装夫婦にしたら面白いかも？とひらめきました。

——ブラック上司・坂本部長にモデルはいますか？

坂本部長みたいな人がリアルにいたら、いろんな意味で恐ろしいですよね（笑）。彼は完全に妄想からできあがったキャラです。余談ですが、『恋と上司の甘い相関関係』のヒーロー澤村部長は、容姿以外は昔の上司がモデルだったりします。

——恋愛シュミレーションゲームの選択肢みたいな作品表紙で、とてもインパクトがありますが、作品表紙を作成する時に大事にしていることを教えてください。

『ブラック上司と、極上結婚シミュレーション!?』の表紙は、模擬結婚生活という内容がシミュレーションゲームっぽいので、恋愛ゲームのように選択肢の場面を入れたら面白いかな、という軽い遊び心から出来ました。少しでも興味を持っていただけるような表紙にしたいので、私の場合は、萌える（と自分が思う）ヒーローのセリフを必ず入れるようにしています。その一言から、「どんな状況でこのセリフを言うんだろう」「このあとどうなるんだろう」と、読者様に楽しく想像を膨らませてもらい、わくわくしながらページをめくっていただけることを願っています。

——特別書き下ろし番外編では、どうしてゲレンデが舞台になったのでしょうか？また、書籍のオススメポイントも教えてください。

私は雪の多い地域に暮らしていて、学校の行事ではウィンタースポーツが必ずありました。学生時代は毎年スキー場に行っていたおかげか、ゲレンデの雰囲気がとても好きなんですよ。経験者の男性にスノボを教えてもらう時とかドキドキしましたし（笑）、いつか書きたいと思っていたシチュエーションだったので、12月発売なら時期的にもちょうどいいかなと思った次第です。オススメポイントは、偽装夫婦ならではのハラハラドキドキ感、そしてラブラブなゲレンデデートを含め、いつも厳しい部長が甘くなるところでしょうか。ぜひ書籍をお手にとってご覧いただけたら嬉しいです！

——12月にはマカロン文庫から『片想いマリアージュ』も書籍化しますが、どんなお話でしょうか？

『片想いマリアージュ』は、すれ違ったまま政略結婚に向かっている幼なじみの王太子と姫が、結婚式当日に不思議な森にトリップしてしまいます。ふたりは元の世界に戻ることができるのか、愛し合うことができるのか…!?というラブファンタジーです。

——編集作業はいかがでしたか？

これは四年前、処女作の次に書いたもので、元の原稿は読み返すのも恥ずかしく拷問レベルのものでした（汗）。一から書き直し、かなり加筆したので、作業は結構大変でしたね。初のファンタジー作品なので不安もありますが、少しでも異世界の雰囲気をお楽しみいただければ幸いです。

——ファンタジー作品を書く時に気をつけていることはありますか？

ファンタジー作品はやはり世界観が大事だと思うので、国の様子や王宮の中、王族の服装などはなるべく詳しく描写するように気をつけました。

——小説を書く以外の趣味を教えてください。

たまに気分転換にイラストを描きます。昔はマンガ家になりたいと思った時期もあったのですが、よくそんなことが思えたな！と自分をはたきたいくらいのクオリティーです。あとはお酒ですね。特に日本酒が大好き！どこかに遠出した時は必ずその土地の地酒を買って、旦那とちびちび楽しんでいます。そしてそして、息子の影響でハマっているのが仮面ライダー。アクションショーもよく見に行きます。無料に限りますが（笑）。キャストは皆イケメンだし、このキャラいいな！こんな性格のキャラを書いてみたい！と妄想して、密かに執筆に繋げていたりします。

——今後の活動について目標や予定などお聞かせください。

これからも大人恋愛を中心に、「楽しかった！」と感じていただけるような、中身の濃い作品を生み出していきたいです。今回、『片想いマリアージュ』をマカロン文庫化していただけることになり、長らく遠ざかっていたファンタジージャンルにもまた挑戦したいという意欲も湧いてきました。ヒストリカルだけではない異世界（魔界と天界とか）のお話も書いてみたいですね。もっとたくさん書籍を読み、勉強してから臨みたいと思います。

葉月りゅう

このような貴重な機会をいただき、ものすごく恐れ多いですが、いつも支えてくださる読者様のおかげだと思っております。ありがとうございます！初めましての皆様、名前だけでも覚えてやってください。ハッピーなラブコメを書くのが大好きな葉月りゅうです。これからもよろしくお願いいたします！