ペットだなんて、言わないで
第九章 忘れられた存在


「お疲れ様でしたー!」

「やっと一週間終わったわねー」

「今日はちょっと疲れたね」



 なんて声がチラホラ聞こえる。


 気が付かないうちに仕事が終わっていたらしい。

 黙々と作業をこなしていたので分からなかった。


「渉さん! 医院前で待ち合わせでいいよね?」

「あ……うん」

「じゃ、また後でね!」


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