素敵な片思い
やってしまった…朝帰り
ん…。眩しぃ
眠い目を開けると、カーテンの引かれた明るい窓が見える。
…あれ、ここ。どこだっけぇ。
見た事ないソファに、ラグ。オシャレでシンプルなリビングに
唐揚げの匂い…。
うわ、思い出した。
ハッと体を起こすと、洗面所からバシャバシャと音が聞こえていた。
あ~…最悪だぁ。杉浦くんちに…泊まっちゃったんだ。
まぁこの場合は、帰れなかったっていうか。
床で寝てたはずなのに、いつの間にかソファで横になり…上には毛布がかけられていた。
杉浦くんがかけてくれたんだ…。ちょっとは優しいじゃない。
あ~あ。お気に入りの服がしわくちゃだよぉ。
立ち上がり、洗面所へ向かう。
髪を濡らしセット中の杉浦くんと、鏡越しに目が合った。