上司に恋しちゃいました
突然のキス
案の定、ひとり、ふたりと同僚達は帰っていき、あたしはひとりで書類とパソコンを交互に睨みながら、作業を進めていた。


誰にも頼れない。誰にも愚痴れない。


ついには電気も暗くされ、あたしのデスクのパソコンだけが光を放っていた。


……何をやっているんだろう、あたしは。


拓也とのデートもすっぽかして、こんな雑用押しつけられて。


拓也とはもう、二か月も会っていなかった。


家に帰っても、疲れて眠るだけ。


こんな毎日がずっと続くと思うと、嫌になる。


というより……怖い。



あたしの人生……これでいいの?
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