オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
5
倒れ込んだのがベットの上だったからよかった。
でなきゃたんこぶが出来てるよ、今ごろ。
あたしもそんな風にのんびりと考えてる場合じゃない!
ナギの身体が重い〜!
押しつぶされちゃうよ!!
あたしはナギの身体の下から脱出を試みようとしたけど、それを考えるより前に異変に気付いた。
あたしの右手から聴こえるナギの息が不自然に早くて、苦しげだってコトに。
身体が隙間なく合わさってるから、判ることもある。
鼓動もめちゃくちゃに早くて、身体が冷え切っていたコトも。
あたしは身体じゅうのむず痒さと震えを我慢しながら、ナギの下から脱出すると、肩を掴んで揺さぶりながら彼に声をかけてみた。
「ナギ、大丈夫なの!?やっぱり家に帰った方がいいよ!」
あたしが隣の部屋にいるマモル君たちに話そうと、足に力を込めて立ち上がろうとしたとき。
伸びてきた手にスカートの端を掴まれて、それ以上のあたしの動きは制止された。
「騒ぐな……これは……誰にも知らせるな。特に家に知らせ……るな」
でなきゃたんこぶが出来てるよ、今ごろ。
あたしもそんな風にのんびりと考えてる場合じゃない!
ナギの身体が重い〜!
押しつぶされちゃうよ!!
あたしはナギの身体の下から脱出を試みようとしたけど、それを考えるより前に異変に気付いた。
あたしの右手から聴こえるナギの息が不自然に早くて、苦しげだってコトに。
身体が隙間なく合わさってるから、判ることもある。
鼓動もめちゃくちゃに早くて、身体が冷え切っていたコトも。
あたしは身体じゅうのむず痒さと震えを我慢しながら、ナギの下から脱出すると、肩を掴んで揺さぶりながら彼に声をかけてみた。
「ナギ、大丈夫なの!?やっぱり家に帰った方がいいよ!」
あたしが隣の部屋にいるマモル君たちに話そうと、足に力を込めて立ち上がろうとしたとき。
伸びてきた手にスカートの端を掴まれて、それ以上のあたしの動きは制止された。
「騒ぐな……これは……誰にも知らせるな。特に家に知らせ……るな」