『仰せのままに、お嬢様』《完》

3 近づく心

     ☆☆☆☆☆



家に帰ると、ママと朝子さんが
笑顔で迎えてくれる。


今日のことは、やっぱり
話しといた方がいいんだろう。


でも帰宅して改めて、自分が
ものすごく疲れてることに
気づいた。

怖い思いをして、体力的にと
いうよりも、精神的に。


「いかがなさいますか、
リリカ様?」


あたしの気持ちを察してか、
楓さんが尋ねてくれる。


「ちょっとだけ部屋で
休みたいな。

話は、夜にパパが帰って
きてからでもいい?」


「けっこうです。

奥様へも大まかには、後ほど
私からお話しいたしましょう」


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