。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
進展

はじめての…!?



■ はじめての!? ■



ミーン、ミーン…


蝉の声が遠くで聞こえる。エアコンをつけてない部屋に五分も居ると、大したこと何もしてないのにじっとりと汗が浮かんでくる。


カーテンを閉め切った暗い部屋の中で、あたしと戒は互いに抱き合い


キスをしていた。


い、言っとくが!まだ何もしてないぞ!!(キスしか…)


戒のむき出しの肩に手を触れると、戒の手があたしの頬を包み込む。


背中に手を差し込まれてブラのホックに戒の指が触れると、その感触にあたしはまたもビクッ!


こんなときに思うのもなんだが…


もっと可愛いブラつけておくんだった!


あたしが通販で勝負用に買ったピンクのひらひらじゃなくて、ネイビー地に白のドット柄だし。


子供っぽかった。失敗したぜ!


イチなんて紫のサテンだろ??黒いレースもついちゃって、あのエロい下着に比べたら、あたしのなんてネンネだよ。


だけど


「可愛いブラやね」


戒はお気に召した様子。


「お…おおきに!」


何て答えていいか分からずあたしがちょっと挙手をすると


「何やの」


と戒がぷっと笑う。


「俺、江戸弁喋る朔羅が好きやけど


関西弁も可愛いね」


そう言われてあたしの頬がカッと熱くなった。


「か、戒も!」


あたしが言って戒は「ん?」と首を傾げた。


「戒もいつもおっしゃれ~なパンツ履いてんよな。


高そ~なヤツ…」


「ああ…今日は違う。見る?」


そう言われてベルトのバックルをカチャカチャ緩める戒。


う、ぅわぁ!


その音、艶かしい!!




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