Le Petit PrincesseII

アルフォンス王国

四人は船に乗り込むと、早速席に着いた。



「船なんて久しぶりだなぁ。」


「たしかに私もずっと乗ってないかも。」


ステファニーとエリックが話していると、ブライアンもヴァレンティーヌに話しかけていた。


「ヴァレンティーヌは初めてだよね?」


ブライアンが聞くと、ヴァレンティーヌは嬉しそうに頷いた。



「そっか、ヴァレンティーヌは初めてよねー!」


ステファニーが言うと、ヴァレンティーヌは振り向いて頷いた。


ヴァレンティーヌは何かに気付いたのか、ステファニーの鎖骨を指差した。



「これ?あぁ、私もよく知らないんだけど、朝起きたら付いてたの。」


ヴァレンティーヌは驚いて、自分の鎖骨も見せた。


すると、そこにも同じような花の模様が付いていたのだ。



「ヴァレンティーヌも⁈」



ステファニーが聞くと、ヴァレンティーヌは激しく首を縦に振った。



「エリック、お前も男だ…」


「しーっ!」


ブライアンが言いかけた所で、エリックが慌てて止める。



「エリック、何か知ってるの?」


「えっ⁈ いや、何も知らないけどー?」



エリックは慌ててごまかした。
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