その日の空は 自殺するには 綺麗すぎる空だった。 だけど 私はその空を “自殺日和”とよんだの。 だってね 親友だった君が 自殺した日と 同じ空だったから…―。

生きるってどんな事? 生きる楽しみって何? 『二人で探そう? 死ぬのはそれまでお預けって事で』 そうしてあたしと夏樹の歯車が廻りだした

暑い、暑い夏がまた来たよ――― 高３。一学期の終業式が終わるとカニクリは、親友のマユカを連れて海に降り立った。 ２年前、カレシと親友に裏切られて、ここで死のうとしたカニクリを救ってくれた彼に会うために。 彼は、小説家――― 悲しみの笑顔を浮かべて待っているはずだった。 けれど彼は、消えてしまっていた。 思い出が交錯しながらカニクリは、小説家を探す。 「約束、忘れてしまったの？」 そうして始まった、最後の夏休み。 「アタシは、忘れてないから」 ねぇ、小説家――― アナタは今、どこにいるの？ ＊この物語はフィクションです。 作中に未成年者の飲酒、喫煙、援助交際など違法行為がありますが、 決して真似しないで下さい。

…リセットしようか。 巻き戻せない、この人生を。 夏の夕暮れ。 俺はビルの屋上に立った。 そこに舞い降りたのは、奇妙な天使…。 8/10 小説大賞一次審査、 通過できませんでした…。 読んで下さった皆様、 投票して下さった皆様、 ありがとうございましたm(_ _)m