プロフィール
夜桜冬希
【会員番号】919185
サイコパスとサディストとシリアルキラーとミステリアスなクールイケメンが好きです。暴力的な話に魅力を感じます。
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公開リスト一覧
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レビュー一覧
2024/04/25 18:09
ネタバレ
愉しくて、楽しみなことだ
文芸部に所属する高校生たちを襲った、理不尽なデスゲーム。裏切り者を見つけ出し、投票。人を騙し、人に騙され、次第に彼らは疑心暗鬼に陥っていく。ある人は、友人を守るために他人を犠牲にし、ある人は、自分が生き残るために他人を陥れ、ある人は、刺激を求めてゲームを愉しむ。誰が裏切り者なのか。そして、このゲームに秘められた謎とは──。人の醜い姿を、その本性を、狂気を、丁寧な筆致で抉り、淡々とテンポよく炙り出すエンターテインメント作品。
何年経っても私は、心理戦、頭脳戦、それを交えたデスゲームが、死を前に、そのスリルに、人の気が狂れていく様を見るのが、それぞれの人間の隠された本性、そして、反吐が出そうなほどの、それでいて魅惑的な狂気に触れるのが、時間を忘れて夢中になれるほどに好きなのだ。このデスゲームは、ただのゲームだ。繰り返し何度でも遊べてしまうのだ。何度でも。何度でも。最高のスリルを──。
2024/04/11 13:41
ネタバレ
また一人、生み出されたシリアルキラー
シリアルキラーという魅力的なキーワードを見てしまっては読まないわけにはいきません。連続猟奇殺人というのは、どうしてこれほどまでに私の心を刺しにくるのでしょうか。
健康な女性を憎み、殺害する。それが例え、自分の娘であっても。一切関係ない。相変わらず狂ってます。あまりにも静かに、狂ってます。でも、その狂気が、私は好きなのです。幼女愛好症という性的倒錯が絡んでいることすら、エンタメの一つとなり得ます。シリアルキラーとフェティシズムの相性の良さを再認識させられました。
本作品のような、たまに投稿される犯罪小説のようなものを、私は密かに待っている節があります。猟奇的な物語からでしか得られない栄養があり、その沼にどっぷりと嵌まってしまっている私は、今後も、誰かが生み出してくれるかもしれない異常な嗜好を持つ異常な犯罪者を、ずっと待ち侘びてしまうのかもしれません。
2024/01/30 00:22
ネタバレ
御馳走のような作品
カラーネーム事件。連続猟奇殺人事件。胴体から切り離され、祀られるように置かれている生首。バラバラに刻まれたり、おかしな装飾をされたりして捨てられている胴体。狂気。残虐。芸術作品。快楽殺人。眼球。etc.
シリアルキラーが好きで、またそういった話が大好物な私にとって、あまりにも美味しすぎる要素だったり単語だったりが散りばめられており、それを目の前に差し出されてしまっては飛びつくしかありません。好きにならないはずがないです。殺害後に遺体を芸術作品にする、狂気に染まった連続殺人鬼。大変惹かれてしまいます。
猟奇的であり、狂気的であり、私の好きがこれでもかと詰まっておりまして、大正解すぎる作品でした。ストレスなく読めるのも凄く良いです。ラストの不穏な空気感も堪らないです。ホルマリン漬けというだけで狂気を感じてしまいます。その狂気に、私は魅了されてしまうのです。
2023/11/25 01:25
ネタバレ
シリアルキラー
野いちごには流石にないだろうな、と思いながらもシリアルキラーで検索をかけてみたら、嬉しいことにこちらの作品が引っかかりまして、見つけた瞬間大歓喜です。シリアルキラーに猟奇殺人。大好きです。最高です。軽率に興奮しました。
本作品のシリアルキラーは、剃刀で全身をメッタ切りにして人を殺害します。いいですね。狂ってますね。これで普通に世間に溶け込んでいるんですから、流石ですね、シリアルキラー。もっと狂ってくれてもいいんですよ。
猟奇犯罪を取り扱っている時点で内容は言わずもがな好きなのですが、何より文章が良い意味で硬く、淡々としていて、こちらもかなり私の好みであり、終始ドキドキしながら文字を追いました。これを野いちごで、しかも無料で読めるなんて。嬉しい限りです。
シリアルキラーにもシリアルキラーなりの理由があるようですが、理解できるかどうかは、きっと人によります。好みの物語でした。感謝です。
2023/11/19 22:58
ネタバレ
美しき、純愛
花吐き病──片想いを拗らせると口から花を吐き出すようになる病気。吐き出された花に他者が接触すると感染してしまう。
高校一年生の千景は、花吐き病を患った。片想いの相手は、兄である伎。兄妹だからと気持ちを隠す千景に、それまで彼女に無関心だったはずの伎は優しく接するようになった。
「……吐く花にもちゃんと意味があるんだよ」
吐く花は、吐いた者の感情そのもの。花として感情を吐いても、内側にあるそれがなくなるわけではなかった。いくら花を吐いても好きという想いまでは吐けず、ましてや本人に伝えることもできず、それは千景の中に溜まっていく。
自分には向けられない、愛おしそうな伎の微笑み。それを見た千景は、耐え切れずに様々な色の花を吐き、涙を流した。そこへ現れた伎が、千景が吐き出した花に、触れる──
「……俺と、一緒に、地獄に堕ちてくれ」
この物語は、ハッピーエンドか。はたまた、バッドエンドか。