Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
瀬川さんは、怜に寄り添えば、結婚は本物になると言うけれど。


怜に対するキモチは萎んでいく一方で、彼と一緒に居るコトが苦痛にしか思えなくなる日も近いかも。



「いってらしゃい」



「いってくる」


「いってきます…紗月様」



怜と瀬川さんの声音の響きが全く違う。



私は二人を見送り、リビングに引っ込んだ。



専業主婦か…



嫌なオトコに尽くす毎日って耐えられそうにない。






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