Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
私は掃除しようと怜の書斎に入った。


怜は几帳面な性格なのか、デスクの上も書棚もキチンと整理整頓されている。


壁に寄り添うように置かれたソファはベットになるタイプで、無造作にタオルケットが置かれていた。


昨日、怜は寝室で就寝しなかったから、どこで寝たのかと思ったけど、書斎のソファで寝たのか…


「!?」



デスクの端に伏せるように置かれたフォトスタンド。


私は手に取って立てた。


高校時代の怜だろうか?


紺のブレザー姿の怜。右手に卒業証書の筒を持ち、同じブレザー姿の男子と肩を組んで笑っていた。



何故?男とツーショット!?



まさか…怜って…!!?
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