心掻き乱れるほど恋い焦がれて


それに比べて今は?思えば私たち、いつからそういうこと、してなかったっけ?
翔太は今も、私のことを好きでいてくれるんだろうか?




何気なく頭に浮かんだ疑問は、思いの他、私の心に大きな波紋を生んだ。
深く息を吐き出して、半ば無理矢理気持ちを切り替えようとする。



私はDVDを元の場所に戻して、リビングに置いてあったカバンを手に家を出る。
妹に返す漫画のことも忘れて、重たい足取りのまま実家へと向かった。




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