激愛
第8章
「は?ってか・・・・あの子まだ中学生だったの?」



「みてえだな・・・・」



「龍ってもしかしてロリコ・・・「なんか言ったか?とりあえず学校の目星は付いたから今日は総一郎のおふくろさんの墓に行ってみるぞ」



荷物をまとめながらそんなことを喜一と話す俺



今日はこの病院を去る日、だからと言って怪我が完治したわけではない



東京の病院に転院することになったのは俺の生活があるのはあくまでも東京だから・・・




まああいつのことをもう少し調べたかったが仕様がねえ



神龍のことも総長不在で心配だし・・・・そろそろ我らが総長殿を連れて帰んなくちゃな



そう決意も新たにして俺は喜一と病院を後にした




病院からすぐタクシーに乗り車で30分ほどの墓地にたどり着く




墓地は高台にあり市街地を一望出来る場所、冷たい風が頬をより一層冷たくさせる




今日は確かあいつの母親の月命日・・・・俺の勘に狂いがなければあいつは絶対ここに居るはず



そう思いながらあいつの母親の好きだったシュークリームを片手に喜一と歩き出した



「龍・・・・総一郎の奴本当にここにいるのかな」



「居るに決まってる、あいつはなにか辛いことや悲しいことがあると必ずおふくろさんの墓に来るんだ・・・・ほら、見てみろ」




遠くを指さす俺の目線の先にいたのはしゃがみ込んでじっと墓を見つめている一人の男だった
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