君を想う【実話】
§第9章..ぬくもり§
瑠奈の家から、自転車で四十分近くかかる智也の家


毎回、瑠奈に会うためにこんな長い道のりをきてくれてたんだ..


「ここ」


智也がそう言って、一つの洋風な家の前で自転車を止めた


田んぼだらけの町に不似合いな可愛らしいおうち


「緊張する..」


「大丈夫だよ。どうせみんな寝てんだから」


緊張する瑠奈の手をひきながら、智也は鍵を開ける


「おじゃましまぁす」


「はい、どーぞ」


起こさないように静かに行動する


「二階あがって右が俺の部屋だから先いってて。飲み物とってくる」


智也にそう言われ、階段を上がり右の部屋を開ける


智也の部屋は予想通り


いかにも男の部屋って感じで、大好きな智也の匂いが部屋中に広がっている


瑠奈は机の横に腰を下ろした
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