結婚に愛はあるのか?
「社長の席は、辞退するからな」

「・・・え?!」

…この会社の社長をするのは、奏意外適任者はいない。

オレは絶対奏に社長をやってもらいたい。



「この会社の社長は、お前だ、陽介」

奏の言葉に驚きを隠せない。


「オレはあくまでも、お前のサポート役でいいんだよ。

松田商事の社長になりたての頃は何かと忙しいだろうけどな

慣れてくれば、どうってことない。出来る限りのサポートはするから」


「オレにそんな事は可能だろうか?」


「何言ってんだよ?…お前は何でも不可能を可能にする奴だろ?

今までそれを目の当たりにしてきたのはこのオレだ、太鼓判押してやるよ」

そう言って奏は声をあげて笑った。



「奏」


「頑張れよ、オレも一緒に頑張るからさ、

オレだけじゃない、愛ちゃんだって、きっといいパートナーになってくれるさ」



「そう、だよな。俺には沢山支えてくれる人がいるよな」

「当たり前だ」
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