極上ショコラ【短】
「あたし、本当にもう無理ですよ!」


「これだけ元気があれば大丈夫だろ」


篠原は、硬い胸板をググッと押していたあたしの両手を一纏めにすると、涼しい表情で鎖骨に口付けた。


「……っ」


強引さとは裏腹な優しい愛撫に絆されそうになる心を叱責し、自由を奪われてしまった両手に力を込めたまま口を開く。


「いい加減にして下さい!あたしを殺す気ですか!?」


辛うじて動かせる足を藻掻かせながら、精一杯の抵抗を見せたけど…


「この程度で死ぬ訳ねぇだろ。いいから、もう一回抱かせろ」


篠原は全く退こうとはせず、あっけらかんと言った。


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