祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】
「………俺も蛙捕まえたいから田んぼがいい」

「さすがカゼ!カゼだーいすき」




キヨがカゼに抱きつくと、ケンは叫びながらカゼとキヨを引き離した。




「わかった!田んぼでいいよ、キヨ。だから俺にもギュッして♪」

「ケンはやだー。いこっ」




4人は悲しみにくれるケンを置いて田んぼへと向かった。

ケンは4人の後をトボトボとついていく。





「今日も暑いねっ!」

「夏休み真っ只中だからな。そりゃ暑いわ」




照りつける太陽。

そこに吹く風は生ぬるくて暑い。





「………いい具合に水張ってるね」

「よし!泥んこ投げしようぜ」




5人は履いていたサンダルを脱ぐと、田んぼの中に入った。


泥がひんやりしていて気持ちいい。



5人は泥だらけになりながら、夢中で駆け回っていた。




それは小学生最後の夏休みの思い出。
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