私達は机の落書きから始まった。
 
 
「遼平!」
 
 
「ん~?」
 
 
「ここに連れてきてくれて、ありがと。」
 
 
おう。と、少し照れたように見えたのは、夕陽のせいだよね。
 
 
 
 
しばらく海を眺めていた。
 
 
夕陽が沈んだ後も…
 
 
 
季節は冬だ。
 
 
寒いわけがない。
 
 
海風が更に寒さを引き立てる。
 
 
 
「菜々ちゃん、寒くない?」
 
 
寒い。
 
 
けど、寒いと言ったら、帰らなきゃいけない気がして…
 
 
「…寒くないよ。」
 
 
嘘をつく。
 
 
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