私達は机の落書きから始まった。
 
 
「待った?」
 
 
「待たされるのには慣れてるから。」
 
 
週に何度かこうやって待ち合わせてる。
 
 
遼平の気まぐれだと思うけど、今はそれで満足してるんだ。
 
 
こうやって肩を並べて歩いているだけで……
 
 
 
 
 
 
「それで満足なんて、菜々ちゃん変わってるね?」
 
 
学食でいつもの3人でいる時に、竜っちゃんに変な顔をされた。
 
 
「俺だったら無理!」
 
 
そんな事を言っていた。
 
 
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