私達は机の落書きから始まった。


私は素直じゃないから。


「遼平なんて好きじゃないよ。」


もう一度言うと、遼平は私を抱き締めた。


「…嘘つき。」


ほらね、遼平なら、私の嘘を気付いてくれるって思ってた。


私も遼平の背中に手を回して、抱きしめる。


「…うん。」


自然と涙が出る。


遼平の腕が、声が、手が優しくて…


「菜々ちゃんは、嘘つきで、泣き虫だね。」


なんて、優しく笑う。


それから、私の頬を伝う涙にキスをした。


「でも、そこも…全部、好きだ」


もう止まらない。


流れる涙も…


私の想いも…

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