私達は机の落書きから始まった。


彰は、そのまま背を向けて教室から出て行った。


少しして、遼平が振り返る。


それから、遼平の手がわたしの右頬に触れた。


冷たくて気持ちいい…


悲しそうに


「ごめんな。」


謝るんだ。


遼平が悪いわけじゃないのに。


でも、友美にキスされたのは……少しショックだった。


だから、私は


「……遼平なんて好きじゃない。」


嘘をついた。

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