私達は机の落書きから始まった。
 
 
「ねぇ、
菜々ちゃんの元彼ってどんな奴だった?」
 
 
「ん?
猛はね…優しくて、頼りになって、ずっと一緒にいたいって思える人だった…」
 
 
「…いい奴だったんだ」
 
 
「うん。」
 
 
何故あの時、あんな事を聞いたのかわからなかったけど…
 
 
今なら分かる気がする。
 
 
きっと、私と自分を重ねてたんだよね…
 
 
 
 
「ねぇ、キス…していい?」
 
 
今まで断りなくしてきたくせに、今になって聞くなんて…
 
 
「…え…」
 
 
私が答える前に、遼平の唇と重なる。
 
 
優しく触れるように…
 
 
 
 
 
 
この時の私は、遼平に流されかけてた。
 
 
遼平という運命に…
 
 
 
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