私の初恋は屋上で
高校入学
『みなさん、おはようございます。私はこの花咲学園の校長の、鈴木景子です。よろしくおねがいします。』
それから約三分間校長の話は続いた。
でも私はその話は聞きもせず、ただただつったっていた。
頭の中は真っ白。ボーっとしていた。
『―さん。菊地乃愛さん!?』
いきなり名前を呼ばれた。
『は、はい‥‥。』
新入生の紹介だった。周りでは
『何?あの子』
『さっきからずっとつったってたわよね』
そんな声があちこちから聞こえてきた。
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