スイートホーム
「普通の日勤のOLさんやサラリーマンの中にだって、超激務で深夜に帰宅して早朝に出勤、なんて生活をしてる人もいるんだもんね。それに比べたら、遥かに楽だと思う」
何せ職場が一つ屋根の下にあるんだから。
『そう。まぁ、無理せず頑張ってよ』
「うん。ありがと」
「じゃーね」「おやすみ」と言い合いながら麻美との通話を終え、ケータイをテーブル上に置き、『さて、お風呂に入って来ようかな』と立ち上がろうとしたその時、再び着信音が鳴り響いた。
「はーい。何?」
てっきり麻美が何か言い忘れて、再度かけ直して来たのだと思ったのだけれど…。
『あ…彩希?』
その声を聞いた瞬間、体がフリーズした。
……ちゃんと相手を確認してから出れば良かった。
って、ちょっと待って?
梨華の番号とアドレスは拒否設定にしてあるハズだけど。
『いつの間にか繋がらなくなってたから、お母さんのケータイ借りてかけてるの』
私の心の声が伝わったのか、梨華がそう解説した。
『優さんに聞いたんだ。彩希、先月付けで仕事を辞めたんですってね』
「……何の用?」
ここに来てようやく声を発する事ができた。
私と同じ呼び名で彼を呼ぶ梨華に急激に反発心が沸き起こり、その思いが外部に出力されたのだ。
何せ職場が一つ屋根の下にあるんだから。
『そう。まぁ、無理せず頑張ってよ』
「うん。ありがと」
「じゃーね」「おやすみ」と言い合いながら麻美との通話を終え、ケータイをテーブル上に置き、『さて、お風呂に入って来ようかな』と立ち上がろうとしたその時、再び着信音が鳴り響いた。
「はーい。何?」
てっきり麻美が何か言い忘れて、再度かけ直して来たのだと思ったのだけれど…。
『あ…彩希?』
その声を聞いた瞬間、体がフリーズした。
……ちゃんと相手を確認してから出れば良かった。
って、ちょっと待って?
梨華の番号とアドレスは拒否設定にしてあるハズだけど。
『いつの間にか繋がらなくなってたから、お母さんのケータイ借りてかけてるの』
私の心の声が伝わったのか、梨華がそう解説した。
『優さんに聞いたんだ。彩希、先月付けで仕事を辞めたんですってね』
「……何の用?」
ここに来てようやく声を発する事ができた。
私と同じ呼び名で彼を呼ぶ梨華に急激に反発心が沸き起こり、その思いが外部に出力されたのだ。