憎悪と、懺悔と、恋慕。
 

 「・・・オレの受験が終わったら、料理教えてあげよっか??」

 「是非お願いします!! 正直困ってたんです。 料理の本見ても『少々』と『ひとつまみ』と『適量』の分量がいまいち分かんなくて・・・」

 早川さんは、本当に困り果てている様で、縋る様にオレの腕を掴んだ。

 そんな風に触られるとドキドキするんですけど。

 何はともあれ、また早川さんに会う口実が出来た。

 俄然やる気が出てきた。

 オレ、確実に大学に受かる。 100%受かる!!
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