憎悪と、懺悔と、恋慕。
「・・・なんで早川さんはそんなに簡単に諦められるの?? ・・・オレは無理。 だから早川さんもオレの事諦めないでよ。 オレの事、好きなんじゃないの??」
両手で早川さんの肩を掴み、早川さんの目を見つめる。
冷静になれば、恥ずかしい言葉。 でも、必死なオレは冷静になんかなれない。 だって、自分を好きだと言ってくれたオレの好きな人が、オレから離れていこうとしているから。
「・・・簡単になんか諦められるわけないじゃないですか。 ・・・なんで『好き』とか言ってくれちゃうかな。 付き合えない事が、悔しくなっちゃうじゃないですか。 木崎センパイのバカ!!」
早川さんが、両手で顔を覆いながら泣いてしまった。
女のコに泣かれて嬉しくなっているオレは、相当なドSだと思う。
早川さんが、可愛くて仕方がない。
「どの口がオレの事をバカって言ってんだよ」
早川さんの両手を掴んで顔から剥がすと、早川さんさんの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「・・・そういえば、医大受かったんですよね。 おめでとうございます」
早川さんが、少しむくれて、少し笑った。