臆病者のシーソーゲーム(仮)
「家で一人なのが寂しくて…
誰かに傍にいて欲しくて…
だから学校で皆には明るく振舞って皆の輪の中で笑って、
そうやって人に囲まれている時は寂しくないから。
中学に上がっても皆の輪の中で楽しむ自分で居て…
中学に入るとさ、異性とか恋とか皆興味持つだろ?
こんな俺に告白してくれる子が何人も居た。
俺を『好き』って言ってくれることが…
俺を好いてくれている事が、
俺の存在を見てくれている事が、
俺の傍に居てくれる事が、
嬉しくて…きっと俺を好きになってくれた『この子』と居れば俺も『この子』を好きになれると思って付き合いだした。
だから尽くすように、彼女を特別な存在として接してた。
でも…俺の外見を好きでも中身は好きになってもらえなくて…
『須藤君と付き合えば楽しいと思ったのに』って振られたのが初カノ。
『何だか寂しくて…』って浮気をしたのが次カノ。
あとは…、『カッコイイ悠君の前では可愛い彼女で居たかったの!』って、本心隠して猫かぶりしてたのがこないだまで付き合っていた元カノ。
その他にも、付き合っていた彼女は皆…俺の外見と付き合ってて、
中身は受け入れて貰えなかったし、
俺もその子たちを好きになれると思ってても恋愛として好きになれたのかはわからない。
彼女の事は自業自得なんだけど、
『好き』って言ってくれていたのにその内離れて行ってしまって…
その度に『俺って外見だけで中身なんて皆どうだっていいんだな』って確信して。
それでも告白される事に『もしかしてこの子なら俺の内面を見てくれるかも』って期待して、寂しさを埋めるように付き合って…
結局別れて1人の寂しさとか絶望とか。
大げさかもしれないけど、
俺にはその一つ一つの事が積み重なって『須藤悠の存在価値』がわからなくてさ…」