ヤマアラシと白ウサギ
僕のそばに
僕たちはいつも一緒にいた。

朝から晩まで、僕のそばにつかず離れずの距離にいる君。

ウサギは思った以上に厄介な生き物だった。

寂しさがすぐに不安を生んでしまうらしい。

食べ物を探しにほんのちょっと離れたけで、不安げな目でウロウロするから困ってしまう。

親が恋しいのかな・・・。

だけど、僕らは触れ合えないんだよ。

だって僕はヤマアラシだから。

もしもうっかり針が触れたら・・?

僕は君を殺してしまうかもしれない。

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