学園王子様は、俺様です。
「涼太様は、そうとう朱里様がお気に召されたのですね」
運転中の亀山さんが、クスッとしながらそう言った。
あたしが…そうとうお気に召されてる??
…へ?
「亀山、今言うなよな…
まぁコイツ、バカだから意味わかんねーと思うけど」
へ…?
北村くん、何気にまたバカって言ったよね…!?
シュン…
「…なんでシュンとしてるわけ?」
北村くんが、あたしにそう聞いてきた。
それは…
「北村くんが、あたしのことバカって言った、から…」
何度もバカバカ言われたくないもん…
「は?
本当のこと言ったんだけど」
その言葉に何か言ってやる!と思って顔を上げて北村くんを見たら…
楽しそうに笑ってあたしを見ていた。
___ドキっ
その、イタズラッ子みたいな笑顔を見たら…何も言う気が起きなくて。
…むしろ、可愛い、と思ってしまった…。