オタ恋っ!




…………









学校までの長い道のりを


空を見上げながら歩く。











曇っていて、今にでも雨が降りそうだ。









ーーー……














ーーガラッ




「あずー!おはよ!待ってたぞー」

「おはよ、栞里」






休み時間になるチャイムが流れてから
教室に入る。















栞里は笑顔で迎えてくれた。









「あれ?あず、目腫れた?」

「うん、ちょっと久しぶりに泣いたわ」





珍しいねぇ、と栞里は言った。











…………









「次移動だから用意しちゃいなよ」

「ああ、そうだね」



急いで準備をする。







もう三時間目ということもあり

栞里はリュックからパンを取り出す。









だってお腹が空いたんだもん、と栞里は

苦笑いをして言った。













生物室に向かう途中。









やっぱりこの感情がなんなのか。




それだけが頭から離れなくて。










「ねぇ栞里」

「ん?」

「今日栞里ん家行ってもいい?」

「おー、いいけど…急にどうした」



不思議そうに眉を上げる。




…………




「ちょっと聞きたいことがあってさ」


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