群青の月が微笑う




俯きがちに見える景色は私が着ている




真新しい紺色のセーラー服と、




この場所には似つかわしくない




場違いの純白の白いソックスだけだった。




『…、………。』




マイクの前に立って口を開いてみたものの、言葉が出てこない




何一つ、出てこなかった



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