甘い心はあなた一色
でも今は大目に見ます!
でもでもっ!やっぱりこれとそれとじゃ話が違ーう!
あたしはもう、織くんをお母さんお父さんに紹介したいくらいの勢いだったんだよ!?
意気込みが違うよ、意気込みが!
「……紗英子さん?」
「ん?なに?」
「ここ?」
――へ?
見上げる先には、見慣れたクリーム色の一軒家。
あ。
「あたしの家、だ」
隣のチョコレート色の家に、「じゃーな」と彼方は入っていった。
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