甘い心はあなた一色
――え?
「織くん?どうしたの?」
「あの、俺紗英子さんのことがすごく好きです」
「えっ――」
声を出してしまったのは、あたし。
お母さんとお父さんも、織くんの行動にびっくりしてた。
「1年ずっと片思いして、その思いがやっと叶いました」
え――?
1年の片思い。
それは、あたしが織くんにしてたこと。
じゃあ織くんも、あたしのことを好きでいてくれたのー?
「これからもずっと、紗英子さんを大切にします。俺は紗英子さんより1つ年下ですが……交際を認めてもらえますか」