甘い心はあなた一色
「もう、びっくりしちゃったよ」
あれからお母さんにおされて一緒に夕飯を食べたあと、あたしの部屋に来た。
さっきまで笑顔だったのに、なんだか無言の織くん。
「あれ、織くん?」
もしかして幻滅しちゃった?
あたしのこの部屋!
いくら女子高生だからって、引いちゃう?
ベッドにはたくさんのぬいぐるみがあるし……。
あわわ、片付けておくべきだったぁぁ!
「織くんごめんっ……」
嫌いにならないで――!