甘い心はあなた一色




あぁ織くん、ユニフォーム姿だぁ。



かっこいい……。



って、今はそれどころじゃなかった!



「はい、ドリンク」



「あぁサンキュ」



あたしの大好きな笑顔で、差し出されたドリンクを受け取る織くん。



ただ、それだけなのに。



……なんでだろ。胸がチクチクする。



「ねぇ、あれ見て」



「緒方くんの笑顔独り占め。羨ましいよね」



――え?



あたしの目の前の女の子達の話が、嫌でも耳に入ってくる。



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