甘い心はあなた一色





「紗英子さん……」



「織くんっ……」



綺麗な顔が近づいて、あたしがゆっくり目を閉じた、そのとき。



――ガチャッ



「織~?帰ってるなら下に降りてきなさ……」



「「え?」」



いきなりの訪問者に、あたし達の動きが止まった。



扉を開けて入ってきたのは、クリーム色の髪をアップでまとめた女の人。



綺麗だなぁ……って。



え、え、え



「きゃぁぁぁ!!」



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