甘い心はあなた一色




わかってるんだよ?



明日になればまた学校で会えるって。



だけどね、ここで別れたら今日の幸せな時間が終わってしまいそうで。



すべて夢だったってオチになるんじゃないかって、いつも不安になっちゃうんだ。



何も言えないでいたら、ポスンと織くんの胸に抱き寄せられた。



「……織くん?」



「帰したくなくなるな」



「……えっ!?」



できれば帰りたくないですけど……っ!



でもそれはそれで危険な香りが……。



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