甘い心はあなた一色




「……あの、なにか?」



あたしに用でもあるのかな?



すると女の子がガンッとあたしの後ろの靴箱を蹴った。



ええ、えええ!?



なにこれどういう展開っ!?



「え、な、なんですかっ!?」



「なんですか、じゃないわよ。あんたいい加減にしなさいよ」



「えっ」



「多部くんと緒方くんたぶらかすの止めてもらえる?」



女の子の言葉に、一瞬あたしの動きは停止した。




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