シークレットガール
『リン。陸は良い奴だぞ?』


でも、警察官の子供には変わりない。


陸も、あたしも、、、


「あたしは、山吹が良い」

『リン』


山吹は困ったように、言う。


「お母さんの代わりに、あたしなら慣れると思うよ?」


そう、冗談のつもりで言った。


『何で、お前が桜子の代わりなんだよ!!』


なのに、さっきまで穏やかに話してた山吹が怒鳴った。


それに、あたしは意表を突かれる。


『リン。お前は、お前なんだよ。桜子はもう、、、いねぇんだよ』


山吹、、、


山吹は突然愛する人を亡くして、そこからどう立ち上がったんだろう。


まだ、みんなお母さんに囚われたままだよ、、、

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