シークレットガール
あの人も、屈することなく警察庁長官の席に残っている。


まぁ、あの人が屈するところなんて想像できないが、、、


「キャリア組だから」


そう、最初の頃は言われていた。


でも、そんな小さなことはやっぱり時間が解決してくれて、、、


解決しきれていないのは、あたしの心だけ、、、


たまに振り返ることがあっても、ちゃんと前には進んでいる。


それは、胸を張って言えるよ。


「泉谷警視!!」

「誰だよ」
「どっちよ」


部下の1人の言葉に、楓と椿の声が重なる。


椿はめでたく、警視になり、あたし達3人はみんな「警視」として警察庁に居る。


「あ、すいません。リンさんの方です」

「何か」

「長官がお呼びです」

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