シークレットガール
あたしは「ありがとう」と、答え、あの人が居る部屋へと向かう。


__コンコンッ__


「お呼びですか」

「まぁ、座れ」


そう言われ、ソファに腰を掛ける。


あたしとこの人の関係は特に変わっていない。


でも、昔より距離は縮まった方なのかもしれない。


「最近、どうだ?」


そう言われても、特に変わったことはない。


「特には」

「今年も、お前が検挙率NO.1なんだってな」

「はぁ」


得にそんなことを気にしていなかったあたしかしたら、そうだったのかと言われて気付く。


「興味もないんだな」


呆れたように笑う。


「興味と言うか、あたしは自分の正義を貫いてるだけですから」

< 263 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop