不器用なちょこれいと
2文字の想い




帰り道、

遠くなる学校に、安心したような、でもなにかモヤモヤした変な感覚に襲われていたとき、


家の近くまで来て、ふとあるものが目に入った。



「だいちゃん、はい、これ」


と言って、男の子に可愛くラッピング
された箱を渡す女の子。


「ありがとう!」


男の子は嬉しそうに受け取って、女の子の手を取って歩いて行った。






あんなに小さい子だって、頑張って想いを伝えてる。




わたしはかばんの中から特別な箱を取り出し、来た道を走って戻った。




言わなきゃ、伝えなきゃ.......







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