天使の贈り物 

彩巴Side【本編】を書き終えて

こんにちは。

「天使の贈り物」 彩巴side
読んでくださって有難うございます。


阪神大震災や、東日本大震災。
日本のあちらこちらで起こる地震は、
各地の人たちに、深い傷を残しています。

私自身は、阪神大震災での経験者です。
阪神大震災から、19年過ぎた2014年。

少しずつ自分の心の中の整頓も兼ねて「震災」をキーワードに書き綴って来た物語を
少しずつ完結させていくことが出来ました。

最初は、揺れるだけで駄目だった。
電気が消えるとダメだった。
神戸の場所がダメだった。

だから物語の中の一部は、実話に近い部分もあるんだけどね。
フィクションベースの、ノンフィクション交じりかな。

私自身、高校三年生の時に
阪神大震災を体験しました。

幸い私の身内は無事でしたが、
通いなれた高校は倒壊し、
友達は長田の火事に巻き込まれて他界しました。


そして……兄と慕う大切な存在も、
失いました。




その直後、当時付き合ってた彼氏とも交通事故で別れ……
「死」の悲しみに捕らわれていた時に、
奏介のモデルになった今の主人と出逢いました。



作中に登場する、
NAKED BLUEは、主人の青春そのもの。


事務所との契約もすみ、
デビューを目前にした中、
ボーカルのあっくんの死により、
バンドは解散。


そんな中、X JAPANを通して
私たちは出逢いました。



お酒・心因性の手の震え、
ギターが弾けなくなったのは
当時の主人そのままで、
綴らせて頂きました。

(今は主人も、音楽にもう一度触れ
趣味の範囲ですが、
夫婦で楽しくやっています) 



そして……美空として登場した彼女もまた、
主人の大切な彼女。



久美さん。




逢うことも出来ない久美さんの存在は
私にはとても大きくて、
主人を支えられないたびに、
久美さんだったら、久美さんだったらと……
今、ここに居る私自身を責め続けました。






それでも……あの震災から、
これだけの時間がたって、
ようやく
「あの日があるから、今に続いてるんだ」っと
思えるようになりました。




そして久美さんが
逢わせてくれたのかなっと。





そんな自分の心を整頓する意味も込めて、
綴らせて頂きました。





拙い作品ですが、
想いだけは沢山詰め込めたはず。






どうぞ、今に繋げられた命を
責めないでください。




そして……今そこに居ない、
天国の人の影に怯えて暮らすのではなく、
その人が安心して見守っていられる
今の私たちを探して、守ってください。





1年、1年。

時間が経つたびに、
ゆっくりと受け止め方は変わっていきます。





あなたが自分自身を許せるようになる日が
1日も早く訪れますように。

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