天使の贈り物 

7.彼女になった夜




プレギエーラ。


あの日から、
俺はまたあの時間に
捕らわれることを選んだ。


逃げ出すように、
お酒に手を伸ばしながら
それでも心から
手放し逃げることなど出来はしない。


ただお酒の力を借りて、
明かりのついた部屋の中、
時間を過ごしていた。


時折、意識を失うように
短い眠りに落ちる。


その眠りの中で、
あの日々を渡る。
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