午前0時にキスして


聞いた所で変わる事もないだろうし、そのまま空に持っていくよ。

『気にしなくてもいいよ...那智さんが元気になってくれたんだから』

一生分の愛をこめて。



「観覧車とか乗りたいな~」
「そうだな~観覧車もいいな」


不思議と思っている事がお互いに分かるような気がした。まるで長年連れ添った夫婦みたいに。

アイスが食べたいな~って思うと那智さんは目の前にあるアイスクリーム屋に行ってチョコのアイスを買って来た。

「チョコアイスだろ?」
「食べたかったんだ」

笑いながら目の前に出されたアイスを手に取ると心が通じ合ってるって思った。

些細な事でも心が読める気がした。

足がイタイとか、お腹空いたとか。

そんな些細な事が幸せに思えた。


「凪...」
「ん?」
「ずっとずっと...笑っていよな」

クスっと笑った。







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